【最強スキル】英語を話せ

給与アップに重要なスキルの一つは間違いなく『英語』です。私が何か一つ収入最大化のためにスキルを習得するのであれば断トツに英語をお勧めします。漠然と同様の感覚を持つ人もいるかと思いますが、苦手意識から目を背けている人も多いのではないでしょうか。

将来的に英語の重要性は益々高まっていくことも予想出来ますので、費用対効果を考えると英語スキル習得は最も収入最大化のための近道と言えます。本稿では英語の有用性をデータを用いて説明すると共に、その習得方法についても紹介していきます。

目次

英語の重要性

収入最大化のために英語スキルが重要な理由は一言で言うと「儲かるから」です。ポイントは下記の通りです。

英語

以下のグラフは2024年3月に発表された「世界の話者人口トップ10」になります。

引用:The most spoken languages worldwide in 2023|Statista

英語が14.6億人とトップです。2023年時点の世界人口は約80億人(国連人口基金;UNFPA)ですので、大凡5.5人に1人(18%)が英語話者になります。詰まる所、英語商品を販売することは全世界人口の最大18%を対象にすることが可能となります。

例えば日本語商品ではどうでしょうか。日本の人口は2023年10月時点で1.2億人(総務省統計局)なので、日本語商品を販売した所で対象人口は全世界の1.5%にしかならないことになります。給与アップは所属企業からの評価と皆さんの貢献度による所が大きくなりますので、より多くの人口にアプローチすることが出来る英語話者が評価されるのは自然な流れとなります。

妻シーサー

恋愛の出会いがないと嘆いていた友人に英語の勉強をお勧めしようかな。世界の18%の人が対象に広がるもんね。

日本における英語スキル

日本人の平均英語力は高くないというのが事実かと思います。平均学力は世界的に高い方ですし、英語教育も学位取得者であれば中学から累計10年は受けているはずですが、実際にビジネス活用できるレベルでなくては意味はありません。教育制度の問題もあるでしょうが、実生活での使用機会がないことが要因と私は考えます。

この日本の平均英語力の低さこそ英語スキル習得における最大の利点となります。欧米で英語が話せたところで大した評価を受けることは出来ませんが、英語話者が相対的に少ない日本で英語が話せると大きな武器になります。私の社会人経験上、大卒の大手企業社員であっても英語をビジネスレベルで活用出来る人はほんの一握りで、皆さんが想定しているよりも多くはありません。

だからこそ英語が話せるとそれだけで目立ちますし、評価されます。英語や海外業務を任される可能性も高くなり、実績を積むことで更に評価される相乗効果も期待出来ます。多くの日本企業は人口増加や経済成長が高い海外展開を重視しており、この流れは今後も加速していくことが予想されます。つまり、英語スキルの重要性は益々高まるとともに、企業からの英語スキル保持者に対するニーズも上昇していくことでしょう。

必要な英語力

では、どの程度のレベルで英語が話せればいいのでしょう。ビジネスで活用出来ることが必須ではありますが、要は意思疎通が出来るレベルであれば十分です。

ビジネス上必要な英語力
  • 文章の読み書き
  • 資料の作成
  • 相手の伝えたい要旨が理解出来る(Listening)
  • 自分の伝えたいことを相手に理解させる(Speaking)

英語を学ぶうえで完璧を目指す必要は全くありません。難解な単語や言い回しを使う必要はありませんし、流暢な発音で話す必要もありません。私は業務で多くの国を訪れていますが、殆どの人は完璧には程遠い英語で問題なく業務をこなしています。

例えば、欧州圏では話すスピードが早く発音も綺麗ですが、文法が間違っていたり英語に近い単語を現地語そのまま誤って使用していたりします。東南アジア圏では単語力の低さを簡単な言い回しでカバーしたり、インドは独特な発音に慣れるまで暫く時間がかかりました。

私は英語力の不足がある分は国語力でカバーすることが大切だと考えます。伝えたいことは簡単な単語や言い回しで伝える。相手の文脈を読んで伝えたいポイントを押さえる。ビジネス上、齟齬があると問題がありそうな重要ポイントは共通認識が合っているか再確認する等です。

日本人同士で会話していても、誤解が生じた経験は誰しもあると思います。ましてや文化や育った環境が異なる外国人との会話では、英語力はもとより誤解が生じやすい環境となります。だからこそ、重要ポイントはお互いの認識に齟齬がないことを随時確認すること(Clarification)を強くお勧めします。

具体的方法としては「今の話はこういうことですよねと確認する」、「会話や会議後に主要ポイントをメールに纏め、誤解があれば修正してもらう」等により共通認識を確認することが出来ます。

また、分からないポイントがあれば正直に「分からないのでもう一度教えて下さい」ということも重要です。聞くことが恥ずかしい気持ちも理解しますが、ビジネスでは結果が全てです。不明点をそのままに低いアウトプットを出すより、何度も確認はするが高いアウトプットを出す人の方が最終的には確実に評価されます。

あさひ

私もトルコ駐在時は不明点を確認するため「I don’t understand.」と一日に何度も繰り返していました。

妻シーサー

恥ずかしくて聞きづらい時もあるけど、流してしまうのは良くないんだね。

英語での情報収集力

英語が話せる大きなメリットの一つは選択肢が広がることです。

例えば、私は本ブログで多くの参照リンクを引用していますが殆どは英語サイトです。本稿で引用した「世界の話者人口トップ10」も英語サイトにリンクしています。英語サイトを引用している理由は単純に「情報が英語サイトでしか見つからない」ことや「データの信用性が高い」ことが挙げられます。

話者人口が世界1.5%程度の日本語で検索するより、世界18%の英語で検索した方がより信用力が高く優位な情報を得ることが出来るのは想像に難くないと思います。このことはビジネスにも大きく当てはまります。分析や資料作成におけるリサーチ力や情報量はアウトプットに直結しますので、英語で情報を取得するスキルがあるとパフォーマンス改善、ひいては人事評価向上に繋がるでしょう。

キャリア構築

選択肢が広がることはキャリア構築にも当てはまります。

英語が出来ると海外駐在の可能性が断然高くなります。本人が強い希望を出すことも重要ですが、英語力が高い方が選出される可能性が上がることは間違いありません。海外駐在は給与手当が高いので収入最大化になりますし、その後のキャリア構築にも大きく貢献します。

転職時にも英語が出来ると有利に働きます。上述した様に、多くの日本企業はグローバル展開を加速しており英語人材を求めています。また、給与水準の高い外資系企業に転職する選択肢も広がります。究極的には全世界の英語人材ポジションを転職先候補と見ることも出来ます。

日本企業の英語を用いないポジションだけを対象とするより、何倍も候補企業やキャリアの可能性が広がることになります。

あさひ

私が勤務している外資系企業(日本拠点)にも色々な国籍の人が働いています。英語で業務を実施しているので、日本語が話せない人も多いです。

英語翻訳ツール

紙の辞書しかなかった昔に比べると英語翻訳ツールも便利になっています。では、英語力が高くなくても翻訳ツールを使用すれば英語業務をこなすことは出来るでしょうか。

結論から言うと難しいでしょう。将来的に新たな開発が進めば分かりませんが、現状では自ら英語を使用することなしに円滑な業務を実施することは困難と言えます。

坊シーサー

ドラえもんのひみつ道具の翻訳コンニャクがあれば良いのにな~。

ただ、業務の補足ツールとして活用することには大きく賛成です。例えば、分からない単語や文章は翻訳ソフトで概ね意味を理解することは可能ですし、Wordやpdfをそのまま翻訳することが可能なソフトもあります。

Teams等のWeb会議にはトランスクリプション機能(文字起こし機能)が備わっていますので、英語会議を文字起こししながら単語を確認したり、後から内容をレビューすることも出来ます。

一方難しいのはListeningとSpeakingです。Listening力なくして即興でSpeaking対応することは出来ません。通訳や音声翻訳ソフトを使用する選択肢はありますが、基本的に会議時間が倍以上になるうえに、リスポンスの良い受け答えが不可能になります。経験上、相手と通訳が話し終わるのを待ってから受け答えをすると、会話途中での円滑な質疑応答や、主旨の方向性の適時修正が出来なくなるのでストレスがかかります。

また、高いパフォーマンスで協業するには相手と信頼を築き、密にコミュニケーションすることが大切になります。通訳や翻訳ソフトを使用した会話では、必要最低限以外の会話がどうしても少なくなりますし、コミュニケーション密度の低さから信頼を築くことも難しくなります。

英語習得方法

本稿で説明した様に、英語は非常に優位性が高くキャリア構築や収入最大化に繋がるスキルです。是非とも習得を目指していただきたいと思いますので、その推奨方法を紹介します。

まず、初めから英語を話せる人は母国語の人以外はいません。第二外国語として習得する人は皆さん徐々に習得することになりますので、今話せないからといって悲観的になる必要は全くなく、大人になってから後天的に習得することも十分可能であることを理解いただきたいと思います。

一番大事なことは『モチベーション』だと考えます。ビジネス英語の習得は残念ながら簡単とは言えません。上述したメリットも参考に、「何故自分が英語を習得したいのか」自ら十分に考え答えを出して欲しいと思います。誰も無理強いはしませんので、ビジネス英語を習得することを決めたのなら、その意思を継続的に持ち続ける様に意識して下さい。精神論になってしまいますが、そのためには強い意志も重要です。

言語学的に英語は日本人にとって比較的難しい難易度にはいる様ですが、強い意志で勉強を継続すれば必ず習得は可能です。国際的に難民に該当する方々は慣れない国に保護され在留しますが、決して教育水準が高くない地域出身だとしても生活のためにその国の言語を早い段階で習得しています。単純比較は出来ませんが、どんな言語であれ学習による習得は可能です。

引用:学びやすい外国語、難しい外国語|DILA

初めから上手に話す必要はありません。上達のためにはとにかく英語に触れる機会を増やし、使うことが一番です。学校で学ぶ様な受け身ではなく、自ら能動的にアウトプット(Writing & Speaking)する機会を増やしましょう。トライ&エラーを継続しながら使い続けることで、後は時間さえかければ自然に上達するはずです。

アウトプットの機会は何であれ構いません。海外滞在しながら英語を使うのが一番ではありますが実現は簡単ではない人が殆どだと思いますので、ビジネスでの営業業務や、アウトプット中心の英語スクール、海外とのオンライン英会話授業やLanguage Exchangeのパートナーを見つける方法もあります。少しでも英語が話せる様になったら、ぜひ英語を使用する業務を自ら会社に希望し、経験することで使用しながら上達出来ると望ましいです。

「継続する強い意志」と「学習時間」、「習うより慣れよ」の精神で必ずや上達出来ますので、皆さんの頑張りを応援します。

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